給与支給総額を2.0%以上引き上げ
【給与支給総額を2.0%以上引き上げるための手順】
① 現状の給与支給総額を正確に把握する(基準値の確定)
- 前年度(直近決算期)の「給与支給総額」を算出 ※役員報酬を除く、従業員への給与・賞与・手当の総額
- パート・アルバイトも含めて集計
- 社会保険料会社負担分は含めない
例:前年度給与支給総額=3,000万円
② 2.0%増加後の目標額を算出する
- 基準額 × 1.02 で計算
- 例:3,000万円 × 1.02 = 3,060万円(+60万円)
→ 1年後に最低でも60万円以上の給与支給増が必要
③ 賃上げの方法を決定する(複数パターンを検討)
賃上げは「基本給アップ」だけでなく、以下も対象になります。
- 基本給の引き上げ
- 賞与の増額
- 職務手当・資格手当の新設
- 時給アップ(パート・アルバイト含む)
- インセンティブ制度の導入
- 新規採用による給与支給総額の増加
例:時給+30円、正社員基本給+5,000円、賞与+10万円などの組み合わせ
④ 賃上げ原資を確保するための事業計画を策定する
補助金の審査で重要なのは 「賃上げの財源をどう確保するか」 の説明です。
- AI導入による業務効率化
- 展示会出展による販路拡大
- 客単価アップ施策
- 新サービス導入
- 経費削減(外注費・在庫ロス・光熱費など)
→ 利益率向上と賃上げの因果関係を明確にする
⑤ 社内に賃上げ方針を共有し、給与規程を改定する
- 賃金規程の改定(基本給表、手当の新設など)
- 従業員への説明(書面・ミーティング)
- 就業規則の変更が必要な場合は労基署へ届出
⑥ 賃上げを実施し、給与支給総額をモニタリングする
- 毎月の給与支給総額を記録
- パートのシフト増減なども含めて管理
- 必要に応じて追加の賃上げや賞与調整を行う
ポイント: 年度末に慌てて調整するのではなく、四半期ごとに進捗確認するのが安全。
⑦ 1年後に給与支給総額が2.0%以上増加しているか確認する
- 前年度比で2.0%以上増加しているかを最終確認
- 証拠書類(給与台帳、賃金台帳、源泉徴収簿など)を整理
- 補助金の実績報告に備える
⑧ 補助金の実績報告書を作成・提出する
- 賃上げ実施の証拠
- 給与支給総額の比較資料
- 補助対象経費の領収書・契約書
- 事業成果(売上増、効率化、販路開拓の成果)
→ 賃上げが確認されることで補助金が確定
【まとめ:運用手順の全体像】
- 前年度給与支給総額を確定
- 2.0%増の目標額を算出
- 賃上げ方法を決定
- 賃上げ原資を確保する事業計画を策定
- 賃金規程を改定し社内共有
- 毎月の給与支給総額をモニタリング
- 1年後に2.0%以上増加しているか確認
